きよら(美しい・・・)

★解説

「きよら=清ら」は、現代の「美しい」に当たります。

似たような言葉に「きよげ=清げ」がありますが、美のランクで言うと、一番「きよら」、二番「きよげ」となり、「きよら」は光り輝くような、まさに最上級の美しさを表す言葉として使われています。

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★オリジナル古文を作る

大学のミスコンの出場者は、どの子もキレイだったけど、優勝したコは、マジ美人だった!

「きよら」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

大学のミスコンの出場者は→「大学のミスコンの出場者は」

どのコも→「なべて」(「すべて」という意味)

キレイだったけど→「きよげなる中に」

優勝したコは→「優勝せし人は」

マジ→「まめやかに」

美人だった!→「きよらなりけり!」

「大学のミスコンの出場者は、なべてきよげなる中に、優勝せし人は、まめやかにきよらなりけり!」

 

 

ろんなし(モチのロンキチ!)

★解説

「ろんなし=論なし」は文字通り、「論ずるまでもない」という意味で、「もちろん」と訳します。

現代でも「むろん(無論)、〇〇だよキミ・・」なんて使っている人もいますよね。(もう死語でしょうか?)

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★オリジナル古文を作る

横浜のグルメと言ったら、モチロン中華街よね!

「ろんなし」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

横浜の→「横浜の」

グルメと→「グルメと」

言ったら→「言はば」

モチロン→「ろんなく」

中華街よね!→「中華街なるべし!」(「べし」は確信)

「横浜のグルメと言はば、ろんなく中華街なるべし!」

 

いとど(ますます・・)

★解説

「いと」は、英語の「very」にあたる言葉です。

それでは「more」を意味する古語はあるのでしょうか?ハイ、ちゃんとありますよ。それが「いとど」です。

「いとど」は、「いと」を二つ重ねた「いといと」が転じた単語と言われています。

「もともと〇〇だったけど、更に一層〇〇だ!」ということを表したい時に使える言葉ですね。

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★オリジナル古文を作る

スーツ姿の彼ってカッコイイ、ますます惚れ直したワ♡

「いとど」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

スーツ姿の→「スーツ姿の」

彼って→「かの君」

カッコイイ→「めでたし」(「ステキ」という意味)

ますます→「いとど」

惚れ直したワ→「思ひ増したり」

「スーツ姿のかの君めでたし、いとど思ひ増したり♡」

 

 

むげ(ザ・ワースト)

★解説

漢字にすると「無下」で、文字通り「それより下は無い(ほど悪い、ひどい)」というのが、元々の意味です。

「これ以上ないほどひどい赤点」は、「むげの赤点」になりますし、「これ以上ないほどひどい音痴」は、「むげの音痴」になります。

ただし、「すっかり完全に〇〇だ」「〇〇以外の何ものでもない」というように、ネガティブな意味を持たず、単に後ろの単語を強調したい時に使われる場合もありますので、文脈から判断が必要です。

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★オリジナル古文を作る

長年のダイエットがたたって、すっかり弱ってしまった。

「むげ」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

長年の→「ここらの年の」(「ここら」は数が多い意味)

ダイエットがたたって→「ダイエットによりて」

すっかり→「むげに」

弱ってしまった→「弱りにけり」

「ここらの年のダイエットによりて、むげに弱りにけり」

 

 

こころづきなし(気にくわナイ!)

★解説

「付く」という言葉には、「ジャストフィット(ぴったり合う)」の意味合いがあります。

「こころづきなし=心付き無し」は、「心」に「付く」ものが「無し」、つまり「気に食わない、気に入らない、共感できない、好感が持てない、不快、不愉快!」という「怒」な心情を表す時に使います。

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★オリジナル古文を作る

クチャクチャ音を立てて物を食べる人って、ものすごく不愉快よね!

「こころづきなし」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

クチャクチャ→「クチャクチャ」

音を立てて→「音立てて」

物を食べる人って→「もの食ふ人」

ものすごく→「いみじく」

不愉快よね→「こころづきなし」

「クチャクチャ音立ててもの食ふ人、いみじくこころづきなし!」

 

かこつ(グチる)

★解説

「かこつける(託ける)」という言葉は、現代でも使われていますね。

「就活にかこつけて授業をサボる」「出張にかこつけて観光を楽しむ」などなど、要は「自分の行為を正当化するため、何かのせいにして後ろめたい行動をとる」というような意味で使われているのではないでしょうか。

人間の弱さは今も昔も同じこと、「かこつ」つまり「物事を何かのせいにする」行為は、千年昔の人々の間でも当たり前に行われていました。

「かこつ=託つ」は、のちに意味が広がり、「物事をなにかのせいにしてグチグチ言う」、つまり「グチる」という行為も意味するようになったのです。

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★オリジナル古文を作る

親が金持ちなら人生バラ色だったのにサ・・、とグチる。

「かこつ」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

親が→「親」(「親の」としてもよい)

金持ちなら→「金持ちならましかば」

人生バラ色→「人生バラ色」

だったのにサ→「ならましを」

・・、→「・・、」

と→「と」

グチる→「かこつ」

「親金持ちならましかば人生バラ色ならましを・・、とかこつ」

 

 

こころゆく(オッケー満足!)

★解説

「こころゆく=心行く」は、文字通り、「心が何ものにも邪魔されず、行きたい場所に行ける状態」、つまり平たく言うと「満足している状態」を表します。

古文の類語として、「こころやる=心遣る」がありますが、こちらも「心を何ものにも邪魔されずに、好きな方向へ遣れる状態」という意味ですので、若干ニュアンスの違いはあるものの、ほぼほぼ「こころゆく」と同義語と解釈してください。

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★オリジナル古文を作る

連休に泊まったホテル、食事もお風呂も良くて、とても満足だったわ!

「心ゆく」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

連休に→「連休に」

泊まったホテル→「泊まりしホテル」

食事もお風呂も→「食事も風呂も」

良くて→「良くて」

とても→「いみじく」

満足だったわ!→「心ゆきたり!」

「連休に泊まりしホテル、食事も風呂も良くて、いみじく心ゆきたり!」

 

はやう(なんと!)

★解説

「はやう」は、「はやく=早く」の音便形です。

「はやう・・・けり!」と、「けり」とセットにして使うと、「なんと・・・だったよ!」という驚きを表す文章になります。

トモダチ同士のおしゃべりで、度々登場しそうな表現ですね。

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★オリジナル古文を作る

小学生だと思って話しかけたら、なんと、背の低いおじいさんだったよ!!

「はやう」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

小学生だと→「小学生と」

思って→「思ひて」

話しかけたら→「もの言ひかくるに」

なんと→「はやう」

背の低い→「丈短き」(丈低きとは言わない)

おじいさんだったよ!!→「翁なりけり!!」

「小学生と思ひてもの言ひかくるに、はやう、丈短き翁なりけり!!」

 

 

ありありて(とうとう・・・)

★解説

「ありありて=在り在りて」の、「在」という字は、「存在する」という意味の漢字ですよね?

存在する、つまり「生きている」ということを、昔の人は「生きる」という言葉を使わず、単に「あり」というシンプルな表現で言い表していたのです。(「生き死に」は「ありなし」)

「ありありて」は「生きる」という意味の「あり」を二つ重ねた言葉ですので、「生きてきた挙句の果てに、生きながらえてとうとう」という風に訳します。

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★オリジナル古文を作る

いつか白馬の王子様が現れるって信じてたら、とうとうオールドミスになっちゃった・・・。

「ありありて」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

いつか→「いつしか」

白馬の王子様が→「白馬の王子様の」

現れるって→「来べきものと」(「べし」は「来て当然」という気持ち)

信じてたら→「待ちわたるを」

とうとう→「ありありて」

オールドミスに→「オールドミスに」

なっちゃった→「なりにけり」

・・・→「(泣)」

「いつしか白馬の王子様の来べきものと待ちわたるを、ありありてオールドミスになりにけり(泣)」

 

うちつけ(いきなり!)

★解説

「うちつけ=打ちつけ」は、「打てば響くように、即座に反応するさま」を意味する言葉です。

「すぐさま、いきなり、だしぬけ、唐突・・」と好きなように訳していいのですが、要するに、「泣いたカラスがもう笑った」的な、思慮の浅い現金な態度を表す時によく使う言葉だと覚えていてください。

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★オリジナル古文を作る

貧乏だと分かった途端、いきなり態度や言動が冷たくなった。

「うちつけ」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

貧乏だと→「貧乏と」

分かった途端→「知りてしからに」(「からに」は「〇〇してすぐに」という意味)

いきなり→「うちつけに」

態度や言動が→「もてなしありさまの」

冷たくなった→「つれなくなりぬ」

「貧乏と知りてしからに、うちつけにもてなしありさまのつれなくなりぬ」