★解説
「ひがひがし=僻僻し」は、動詞「僻む(ひがむ)」から生まれた形容詞で、「ひねくれている、素直でない、偏屈な・・」といった様子を表します。
古語には「僻(ひが)」が接頭語となっている単語がいくつもあり、「僻事(ひがこと)」は「間違ったこと」ですし、「僻目(ひがめ)」「僻耳(ひがみみ)」は、それぞれ「見間違い」「聞き違い」を意味しています。
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★オリジナル古文を作る
おじいさんに席を譲ろうとしたら、「年寄り扱いするな!」って怒られちゃった。あーいうのを偏屈って言うのよネ・・。
「ひがひがし」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。
おじいさんに→「翁に」
席を→「席を」
譲ろうとしたら→「譲らむとせしに」
年寄り扱い→「年寄り扱ひ」
するなって→「なせそと」(「な~そ」は禁止の語)
怒られちゃった→「むつかられつ」
あーいうのを→「あれを」
偏屈って→「ひがひがしと」
言うのよネ→「言ふべし」(「べし」は確信)
「翁に席を譲らむとせしに、年寄り扱ひなせそ!とむつかられつ。あれをひがひがしと言ふべし・・」