心ときめき(ワクワク・・)

★解説

ワクワクドキドキ胸が高鳴ることを、「心ときめき」と言います。

心配や不安で胸の動悸がする、という意味でも使いますが、古文では多くの場合、「期待に胸を躍らせる」という意味で使われているようです。

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★オリジナル古文を作る

好きな人にメールを送って返信を待つ間って、スゴク胸がドキドキする~!

「心ときめき」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

好きな人に→「思ふ人に」

メールを→「メールを」

送って→「送りて」

返信を→「返信」

待つ間って→「待つほどは」

スゴク→「いみじく」

胸がドキドキ→「心ときめき」

する→「せらる」(「らる」は自発)

「思ふ人にメールを送りて返信待つほどは、いみじく心ときめきせらる~!」

 

あはれ(シミジミ・・)

★解説

「しみじみ教」という教え(?)があるそうです。カトリックの神父さんの著書で紹介され、じわじわと信者を広げていると聞きます。

「ひどく裏切られても"人生だなあ"としみじみ・・・。みんなに見捨てられた人と"人生だねえ"としみじみ・・・」そんな一節が、現代の人の心に響くのでしょうか。

古文に出てくる「あはれ」という言葉、それはまさに「しみじみ」のことで、喜びにつけ悲しみにつけ、しみじみとした感情を抱きながら、今も昔も人間は生きていくのかもしれませんね。

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★オリジナル古文を作る

あんなに賑わっていた遊園地が今は閑古鳥・・・。栄枯盛衰だなあとシミジミする・・・。

「あはれ」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

あんなに→「さばかり」

賑わっていた→「賑はひし」

遊園地が→「遊園地も」

今は→「今は」

閑古鳥→「閑古鳥」

栄枯盛衰だなあ→「栄枯盛衰なり」

と→「と」

シミジミ→「あはれに」

する→「おぼゆ」

「さばかり賑はひし遊園地も今は閑古鳥・・・。栄枯盛衰なりとあはれにおぼゆ・・・」

 

あへなし(ガッカリ・・)

★解説

古語に「敢ふ(あふ)」という単語があります。意味は「なんとか持ちこたえる、辛坊する」という意味なのですが、今回紹介する「あへなし=敢へなし」は、「敢ふ(あふ)」ことができない、つまり「持ちこたえられない、辛坊できない」というのが元々の語義です。

「持ちこたえることができない→あっけなく張り合いがない→拍子抜けがする→ガッカリする」と言う風に段々意味が広がっていき、「あへなし」は「期待はずれでガッカリした感じ」を表す単語となりました。

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★オリジナル古文を作る

応援していたサッカーチームがボロ負けしたので、ガッカリして居酒屋でやけ酒を飲んだ。

「あへなし」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

応援していた→「応援したる」

サッカーチームが→「サッカーチームの」

ボロ負けしたので→「むげに負けにければ」

ガッカリして→「あへなくて」

居酒屋で→「居酒屋にて」

やけ酒を→「やけ酒を」

飲んだ→「飲みたり」

「応援したるサッカーチームのむげに負けにければ、あへなくて居酒屋にてやけ酒を飲みたり」

 

あだ(ウワキな・・)

★解説

「あだ=徒」は、「からっぽ、中身がない、不誠実、浮気性」という意味で、「まめ=忠実(真実)」の対義語です。

いつの時代にも浮気性の人間はいたと見え、古文には「あだなる男」や「あだなる女」のエピソードが面白いくらいに出てきますよ。

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★オリジナル古文を作る

既婚のくせに指輪を外して合コンに行く、浮気な男って許せないよネ~!

「あだ」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

既婚のくせに→「既婚ながら」

指輪を→「指輪を」

外して→「外して」

合コンに→「合コンに」

行く→「行く」

浮気な→「あだなる」

男って→「男は」

許せないよネ→「え許すまじ」

「既婚ながら指輪を外して合コンに行く、あだなる男はえ許すまじ~!」

 

 

いぶせし(モヤモヤ・・)

★解説

なんとな~く心が晴れず、気づまりな感じ。それがこの「いぶせし」です。「気が滅入る、モヤモヤする・・」という状態ですね。

不審を意味する「いぶかしい」「いぶかる」といった単語と語源を同じくすると言われており、いずれも「すっきりしない、はっきりしない」というニュアンスは共通しています。

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★オリジナル古文を作る

梅雨時は洗濯物がパリッと乾かないし、ホント気が滅入るシーズンよね・・・。

「いぶせし」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

梅雨時は→「梅雨時は」

洗濯物が→「洗濯物の」

パリッと→「パリッと」

乾かないし→「乾かねば」

ホント→「いみじく」

気が滅入る→「いぶせき」

シーズン→「シーズン」

よね→「なりや」

「梅雨時は洗濯物のパリッと乾かねば、いみじくいぶせきシーズンなりや・・・」

 

ささめく(ヒソヒソ・・)

★解説

ヒソヒソ小声で内緒話・・・、誰でも一度はしたことがあるのではないでしょうか。

表立っては言えないことを、仲間内でささやきあい耳打ちし合う・・・、そんな動作がこの「ささめく」で、「ささやく、ヒソヒソ話をする」と訳します。

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★オリジナル古文を作る

"この会社倒産寸前らしいよ・・・"と、社員たちが不安げにささやき合っている。

「ささめく」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

この会社→「この会社」

倒産寸前らしいよ→「倒産寸前なめり」

と→「と」

社員たちが→「社員らの」

不安げに→「うしろめたげに」

ささやき合っている→「ささめき合へり」

「この会社倒産寸前なめり・・・と、社員らのうしろめたげにささめき合へり」

 

 

かたはらいたし(イタイ・・)

★解説

「あの人イタイよね~」と言う時、その「イタイ」は身体的な痛みを意味するわけではありません。年甲斐もなく派手なファッションや若作りをしたり、実力もないのに偉ぶってみたり。「客観的に見て痛々しい、見るにたえない・・」という状態を表しているのです。

今回ご紹介する「かたはらいたし=傍ら痛し」は、「傍らの者たちが痛々しく感じる」という意味で、まさに現代の「イタイ」に通じるものがあります。

(ちなみに「傍ら痛い」は次第に「片腹痛い」と書かれるようになり、意味も「見ていて痛々しい、いたたまれない感じ」から、「見ていて滑稽、ちゃんちゃらおかしい」にニュアンスが変わっていきました)

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★オリジナル古文を作る

昨日電車で見たバカップル。中年の男女がイチャイチャ幼児語で会話。ひたすら・・・イタイ・・・。

「かたはらいたし」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

昨日→「昨日」

電車で→「電車にて」

見た→「見し」

バカップル→「バカップル」

中年の男女が→「中年男女の」

イチャイチャ→「イチャイチャ」

幼児語で→「幼児語にて」

会話→「かたらふ」

ひたすら→「ひたすら」

イタイ→「かたはらいたし」

「昨日電車にて見しバカップル。中年男女のイチャイチャ幼児語にてかたらふ。ひたすら・・・かたはらいたし・・・」

 

をこがまし(バカみたい・・)

★解説

「をこ=痴」は、今で言う「バカ」のことです。

つまり「をこがまし=痴がまし」は、「バカらしい、愚かしい、みっともない・・・」ということになります。

今でも「おこがましい」という言葉は普通に使われていて、「わたくし如きが申すのも、おこがましいようですが・・」なんて謙遜してみたり、「弟子が師匠に説教?!なんておこがましい・・」なんて非難してみたり、色々なシチュエーションに登場します。

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★オリジナル古文を作る

完全な片思いとも知らないで、せっせと尽くしていたってワケ?我ながらバカみたい・・・。

「をこがまし」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

完全な→「むげの」

片思いとも→「片恋とも」

知らないで→「知らで」

せっせと→「あながちに」

尽くしていた→「尽くしけり」

ってワケ→「とや」

我ながら→「我ながら」

バカみたい→「をこがまし」

「むげの片恋とも知らで、あながちに尽くしけりとや?我ながらをこがまし・・・」

 

ののしる(ワーワー騒ぐ)

★解説

「ののしる=罵る」で、「大声で騒ぐ」という意味です。

現代では「汚い言葉で相手を罵倒する」という意味で使われる「罵る」ですが、昔はそういったネガティブなニュアンスは特になく、いい意味でも悪い意味でも「人々が騒ぎ立てる、噂をする、評判になる」という時に使われていた単語でした。

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★オリジナル古文を作る

"昨日空き地でUFOを見た!"と、ワーワー騒いで子供たちが集まっている。

「ののしる」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

昨日→「昨日」

空き地で→「空き地にて」

UFOを見た→「UFO見たり」

と→「と」

ワーワー騒いで→「ののしりて」

子どもたちが→「子らの」

集まっている→「集ひたり」

「昨日空き地にてUFO見たり!と、ののしりて子らの集ひたり」

 

 

むつかる(プンプン!)

★解説

幼児が機嫌を悪くして、泣いたり駄々をこねたりすることを、「むずかる」または「むつかる」って言いませんか?

現代では幼児限定で使われる単語ですが、昔は幼児に限らず、人がプンプン腹を立てたりムスッと機嫌を悪くしたりすることを、「むつかる」という言葉で表していました。

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★オリジナル古文を作る

カレったらひどいヤキモチ焼きでサ、オス猫を可愛がるだけで不機嫌になるの。

「むつかる」を使って、上記の現代文を古文に直してみましょう。
一語ずつ直していきますよ。

カレったら→「カレは」

ひどい→「いみじき」

ヤキモチ焼きでサ→「ヤキモチ焼きにて」

オス猫を→「オス猫を」

可愛がる→「らうたがる」

だけで→「をも」

不機嫌になるの→「むつかる」

「カレはいみじきヤキモチ焼きにて、オス猫をらうたがるをもむつかる」